民泊の問題点が浮き彫りに

兵庫県で民泊利用者による殺人と思われる事件が起きてしまったようです。米国籍の人間が容疑者ということですが、これから民泊が増加傾向にある日本にあって、非常に難しい課題を突きつけられた思いです。日本人は、海外旅行先でも、危機意識が無さすぎると指摘されています。それは今でも変わらないようです。その傾向が、如実に民泊というものに安易に飛びつき、また、広めようとする動きに見ることができます。
先日も、TV番組の中で、地方の田舎の農村で「民泊」を勧めている企業を紹介していました。別にその企業を悪く言うつもりなど毛頭ありませんが、正直言って「危険だなあ」と感じる内容でもありました。隣との距離が離れた村で、一人暮らしの75歳を過ぎたお婆さんが、外国人の男性をもてなすというものですが、その外人さんは「日本の暮らしに触れられて楽しい」と喜んでいました。「そりゃそうだよ。」見ていた家族もTV画面に向かい、そう叫んでいました。私は、おばあさんの楽しそうな笑顔がとても良かったので、上手くいって欲しいと思いましたが、一方では、「事件などが起きなければいいな」と心配にもなっていたのです。その矢先の、兵庫での殺人事件。
民泊の怖さを強烈に思い知らされた感じです。経済主導は、ニホン人なら普通の概念でしょう。しかし、もし、本格的に民泊を勧めるなら、そのリスクの説明と対策も同時にしっかりとしていただきたいものです。

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